英語はそのまま書け

どうも和製英語が嫌いだ。

勿論「保留心」を使うべき、というレベルの話ではない。日本語にはカタカナがあるのだから、適切にカタカナ表記にすればいいという話。

例えば「シュミレーション」。本当に物を考えていないカタカナ化だと思う。

元単語は simulation 。どうしてこれが「シュ」と読めるのか不思議だ。多分、初めてこれを「シュミレーション」と呼んだ人は頭が悪い。

一昔前には「ファーストフード」という劣悪なカタカナ化が巷を席巻していた。

元単語は fast food 。頼んだらすぐ出てくるからこの名前が付いている。決して最初に食べる食事 first food ではない。当時はまだ朝マックなど無かった。

困るのは、その間違った読み方が強制されてしまうこと。

昔働いていた会社で業界紙をつくっていたが社内に英語を扱う部門があって、新聞を作る際に「ファーストフードはおかしいからファストフードと表記すべき」と進言した。ところが「ファーストフードが一般的なのでファーストフードにします」と押し切られた。この頭の悪い表記を発信しなければならない現実は、さぞかし英語部門の人の羞恥心をくすぐったことだろう。

「パラメーター」という人も山のようにいる。

元単語は parameter 。どう読んでも「パラメター」で、発音は「ラ」にアクセントがある。

「パラメーター」と発音すると何がまずいかというと、プログラムコードで変数を定義したりコメントを書いたりする場合に、うっかり「paramater」と書いてしまうところ。英語がどういうものか分かっている人ほど materと書いてしまう。

「パラメター」またはJIS Z 8301を適用して「パラメタ」と呼ぶべき。アクセントは「ラ」、絶対に「メー」と伸ばしてはいけない。伸ばした奴はヤギ確定。

「クーロン」もかなり酷い。

元単語は cron 。どう読んだら「クー」になるのか理解できない。九龍城の影響だと思うが映画の見過ぎだ。「クーロンタブ」までいってしまうと、それ逆に発音しにくいだろ?と思う。

前に仕事で view の事を「ヴュー」と書いたらそれを見た上司が大笑いして「ビューだよ」と言った。実に知能が低そうだ。だから日本人はいつまでたっても v と b の区別がつかない。

なお、「保留心」って何だ? と思った人はこち亀を参照されたし。